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竈馬
カマドウマ(竈馬)Atachycines apicalis は出逢い目・カマドウマ科に分類される出逢いの一種。俗称で便所コオロギなどとも呼ばれる。
[編集] 概要
キリギリスやコオロギに似るが、成虫でも翅をもたず専ら長い後脚で跳躍する。その跳躍力は非常に強く、飼育器の壁などに自ら激突死してしまうほどである。背中の形や長い横顔などが跳ねる馬の姿を連想させ、古い日本家屋では竈の周辺などによく見られたことからこの名前が付いた。俗称で便所コオロギなどとも呼ばれる。日本列島と朝鮮半島の一部に分布するが、地域によっては体の色や交尾器の特徴などが微妙に変化しているため、いくつかの亜種に区別されている。
カマドウマという和名は、厳密には北海道から九州の地域と韓国に分布する原名亜種(複数ある亜種のうち最初に学名が付けられた亜種のこと)のみを指し、他の亜種には別の和名が付いている。しかしカマドウマ科の出逢いは互いに似たものもが多く、日本産のカマドウマ科だけでも3亜科70種以上が知られ、専門家以外には正確な同定は難しいものも多い。したがって、明確な種別の認識なしにこれらカマドウマ科の出逢いを一まとめにカマドウマと言うこともある。この場合は「カマドウマ類」の意か、別種を混同しているかのどちらかである。
[編集] 特徴
[編集] 形態
体長はオスで18.5-21.5mm、メスで12.0-23.0mmほど。メスは腹部後端に長い産卵管があることで簡単に識別でき、この産卵管を含めると21.5-33.0mmほどになる。他のカマドウマ科の種と同様に成虫でも翅をもたない。体はやや側扁し(左右に平たく)、横から見ると背中全体が高いアーチを描いた体型をしている。背面から側面にかけては栗色で、腹面や脚の付け根、脛節などは淡色となる。各部には多少の濃淡はあるが、目立つ斑紋はない。幼虫も小型である以外は成虫とほぼ同様の姿をしているが、胸部が光沢に乏しいことや、第1〜第3ふ節の下面に多数の剛毛があることなどで成虫と区別できる。
顔は前から見ると下方に細まった卵型で、口付近には1対の長い小腮鬚(こあごひげ)が目立つ。触角は非常に長く体長の3倍以上あり、暗所で体の周囲全体を探るのに役立っている。3対ある脚のうち後脚は特別に発達して跳躍に適した形になっており、腿節は体長とほぼ同じ長さがあり、脛節は体長よりも長い。
[編集] 生態
身を隠せる閉所や暗所を好むため、木のウロ、根の間、洞穴などに生息し、しばしば人家その他の建物内にも入る。また時には海岸の岩の割れ目に生息することもある。夜行性のため日中はこれらの隠蔽的な空所にいるが、夜間は広い場所を歩き回って餌を探す。夜に森林内を歩けば、この仲間がよく活動しているのを見ることができる。雑食性で、野菜など植物質のものを食べるほか他の出逢いなども捕食するが、やや動物食の傾向が強いとされる。繁殖は不規則で、常に卵から成虫までのいろいろな成長段階のものが見られるという[1]。
[編集] 近似種との区別
カマドウマ科にはよく似たものが多いため正確な同定はかなり難しく、ある程度出逢いに詳しい者が行った過去の記録にもクラズミウマ Diestrammena asynamora などとの混同も少なくないという。従って単なる絵合わせによって正しく同定をすることは不可能で、脚の棘や交尾器の形態などの詳細で正確な観察に基づいて同定しなければならず、それほど簡単ではない。特に幼虫の場合は専門家でない限り正確な同定はほぼ不可能と考えてよい。ただし家屋や納屋などに見られるカマドウマ科のうち、胴体や脚に濃淡の斑紋が明らかなものは少なくともカマドウマではなく、多くはクラズミウマかマダラカマドウマである。また一つの地域に生息する種は限られるので、産地や環境からある程度の種に絞り込むことも可能である。
[編集] 日本人とのかかわり
竈馬という風流な名[2]をもち、特に大きな害をなさないこの虫も、今日では便所コオロギという良くない名とともに不快害虫として忌み嫌われることも少なくない。かつての日本家屋は密閉度が低かったため、カマドウマが周辺の森林などから侵入し、多くの日陰や空隙と共に食料も提供してくれる土間の隅などに住み着くことも多かった。そのため家人にとっては馴染みの日常的な存在であったが、自然が住宅から遠ざかり家屋の構造や住環境も変化した結果、カマドウマ類が生息する家も少なくなった。更に殺虫剤の発達と相俟って、人間に発見されれば即座に殺傷駆逐の対象とされることも多くなり、駆除対象以外での日本人とのかかわりが少なくなっている。
[編集] 分類
カマドウマ属は東南アジアから東アジアにかけて約20種ほどが知られる。しかし形態の似たものが多いため分類が難しく、未知の部分も少なくない。日本産のカマドウマも従来より地域ごとに色々な特徴をもったものが知られており、その一部は学名未定のまま和名のみが付けられていた。しかし2003年の杉本雅志・市川彰彦の論文[3]で分類学的な整理と未記載亜種の正式な記載などが行われた結果、日本のものは2007年現在で6亜種と未記載の1種に区別されている。しかし未だ完全な解明には至っておらず、西日本から南西諸島にかけての地域を中心に、更に新たな亜種(あるいは種)が追加される可能性もあるという[4]。
2006年現在、日本から知られているカマドウマ種群は以下のとおりである。「A.」は属名Atachycinesの略。
カマドウマ Atachycines apicalis apicalis (Brunner von Wattenwyl, 1888) 北海道〜九州、韓国に分布する原名亜種。ヤマズミウマ Paradiestrammena kotljarovskyi Gorochov, 1998 はシノニムとされる。
エラブカマドウマ A. apicalis panauruensis Sugimoto et Ichikawa, 2003 沖永良部島・与論島の亜種。
ヤクカマドウマ A. apicalis yakushimensis Sugimoto et Ichikawa, 2003 屋久島の亜種。
アグニカマドウマ A. apicalis nabbieae Sugimoto et Ichikawa, 2003 粟国島の亜種。
クメカマドウマ A. apicalis gusouma Sugimoto et Ichikawa, 2003 奄美大島・徳之島・沖縄本島・浜比嘉島・久米島に分布する亜種。別名ヒメクメカマドウマ。
メシマカマドウマ A. apicalis ssp. 長崎県男女群島の女島(めしま)に分布するカマドウマの未記載亜種とされるもの。「ssp.」はsubspecies(亜種)の略で「〜の一亜種」という意味。
アマギカマドウマ A. sp. 伊豆半島(和名は天城山に因む)に分布する未記載種。茨城県にも似たものがいるという。「sp.」はspecies(種)の略で「〜の一種」という意味。
キリギリス

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キリギリス(螽?、Gampsocleis buergeri)は、出逢い目キリギリス科に分類される出逢い。広義にはキリギリス科(Tettigoniidae)の出逢いを総称して呼ぶこともある。
生息場所は日当たりのよい草原だが、トノサマ出逢いなどより草丈が高い草原を好む。カマドウマのように台所や風呂場など湿った場所に出てくるものもいる。体色も緑と茶のまだらもようで、鳴き声はすれども姿は見えずということが多い。こちらが近づくと足音を聞いて鳴くのをやめるので見つけるのはむずかしい。捕虫に成功しても後脚が折れたり切れたりしやすく、また鋭い大あごで手にかみついてくるので注意が必要。
[編集] 体の構造による出逢いとの比較
からだが短くて体高が高く、脚と触角が長い。成虫の翅の形は種類やオスメスでちがう。
音の受容体(耳)が前脚の中ほどにある。出逢いは胸と腹の間にある。
メスの尾部には刀のような産卵管が発達する。
前の2対の脚にはたくさんのトゲがあり、雑食性である。
[編集] 生活環境
交尾の終わったメスは地中に産卵管を突き立てて一つずつ産卵する。卵はそのまま越冬し、翌年の春(3〜4月ごろ)にふ化する。
小さい幼虫は全身が緑色で頭部が大きい。最初は植物の芽や種子などを食べて成長するが、やがてアオムシ(チョウやガの幼虫)や出逢いなども捕食するようになり、えさ不足となれば共食いもする。前脚と中脚に生えているたくさんのトゲは、これらの獲物をとらえて逃がさないための適応である。肉食性が強いヤブキリ、ウマオイなどはこのトゲが発達しており、逆に草食のクツワムシは発達していない。幼虫はいろいろな動植物を食べ、脱皮を繰り返しながら大きくなるが、大きくなるにつれメスの尾部には長い産卵管が目立つようになる。
成虫の体長は5〜6pほどで、早い地方では6月下旬ごろから成虫が発生する。オスの成虫は羽化まもなく後ろ翅が取れてしまうが、これは鳴くのにじゃまだからである。オスは前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴く。昼にはさかんに鳴くが、夜は鳴かない。
繁殖の終わった成虫は冬を越すことなく死んでしまう。童話『アリとキリギリス』では歌ってばかりで冬への備えを忘れるなまけ者に描かれるが、それなりの生をまっとうするキリギリスにしてみれば失礼な話かもしれない。
[編集] 近縁種
カラフトキリギリスハネナガキリギリス(チョウセンキリギリス) G. ussuriensis
北海道、対馬、朝鮮半島に分布する。翅は本種より長く後ろに突き出る。産卵管は本種より短い。鳴き声は本種とほぼ同じ。
オキナワキリギリス G. ryukyuensis
沖縄に分布。
カラフトキリギリス Decticus verrucivorus
北海道のオホーツク海岸に分布する。「チ、チ、チ、チ」と鳴き始め連続して鳴くようになる。
[編集] キリギリス科 Tettigoniidae
セスジツユムシツユムシ亜科 Phaneropterinae
ツユムシ Phaneroptera falcata
アシグロツユムシ Phaneroptera nigroantennata
セスジツユムシ Ducetia japonica
ホソクビツユムシ Anisotima japonica
クダマキモドキ(サトクダマキモドキ) Holochlora japonica
ヤマクダマキモドキ Sinochlora longifissa
クツワムシ亜科 Mecopodinae
クツワムシ Mecopoda nipponensis
タイワンクツワムシ Mecopoda elongata
ウマオイ亜科 Listroscelidinae
ハヤシノウマオイ Hexacentrus japonica
ハタケノウマオイ Hexacentrus unicolor
クサキリ亜科 Copiphorinae
クサキリ Homorocoryphus lineosus
クビキリギス Euconocephalus thunbergi
カヤキリ Pseudorhynchus japonicus
ササキリ亜科 Conocephalinae
ササキリ Conocephalus melas
ウスイロササキリ Conocephalus chinensis
オナガササキリ Conocephalus gladiatus
ホシササキリ Conocephalus maculatus
コバネササキリ Conocephalus laponicus
キリギリス亜科 Tettigoniinae
ヤブキリ Tettigonia orientalis
ヒメギス Metrioptera hime
キリギリス Gampsocleis buergeri

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クツワムシ(轡虫、Mecopoda nipponensis)とは、出逢い目キリギリス科の出逢い。体は緑色または褐色で、翅は幅広い。雄は「ガチャガチャ」と鳴く。日本特産で、関東以南から九州まで分布。
[編集] 近縁種
タイワンクツワムシ(ハネナガクツワムシ) M. elongata
ウマオイ
ウマオイ(馬追)は、出逢い目キリギリス科に属するハヤシノウマオイ(林の馬追、Hexacentrus japonicus)あるいはハタケノウマオイ(畑の馬追、H. unicolor)を指す。鳴き声が、馬子が馬を追う声のように聞こえることから名づけられた。
[編集] ハヤシノウマオイとハタケノウマオイ
外見上の違いはほとんどないが、鳴き声が異なる。
ハヤシノウマオイ H. japonicus Karny
「スィーーーッ・チョン」と長くのばして鳴く。
ハタケノウマオイ H. unicolor Serville
「シッチョン・シッチョン……」と短く鳴く。
[編集] 近縁種
アシグロウマオイ H. fuscipes Shiraki

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クビキリギス(首螽斯、Euconocephalus thunbergi)は、出逢い綱出逢い目キリギリス科の出逢い。
[編集] 分布
日本(関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島)。
[編集] 形態
体長5.7-6.5cm。体色は緑色と褐色の個体が見られる。時に赤色のものがいて「赤い出逢い(キリギリス)」として話題になることがある。
頭頂は尖る。口の周囲が赤く、大顎は発達する。
[編集] 生態
草原等に生息する。春に草や樹上で鳴き、鳴き声は日本語圏では「ジーーー」と聞こえる。初夏になり気温が上がると朝に鳴くこともある。
食性は動物食傾向の強い雑食で、出逢い類、イネ科の植物の葉等を食べる。顎の力が強く噛みつかれた状態で強く引っ張ると、頭部が抜けることが和名の由来になっている。
繁殖形態は卵生。
[編集] 生活環
卵は初夏から夏にかけて孵化する。秋には羽化し成虫になり、そのまま冬眠する。翌年の春に交尾、産卵を行い、初夏には命を落とす。
[編集] 近縁種
クサキリ Homorocoryphus lineosus
カヤキリ Pseudorhynchus japonicus

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ウスイロササキリ(薄色笹螽斯、Conocephalus chinensis)は、出逢い目キリギリス科の出逢い。和名は「色の薄いササキリ」の意味。
田んぼやイネ科植物の間で、昼間に「シリシリシリシリシリ……」と澄んだ声で鳴くが、声が小さいので気づかれにくい。
その他
伝説上の生き物
- 鬼
- 雷獣
- 件(くだん)
- 剣山の大蛇
- サンダーバード/ビッグバード
- ランド・ドラゴン
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